転造加工

転造盤を使用して、外径ネジ加工/ローレット加工を行います。


転造加工のメリット転造ダイスによる塑性加工のため、切削加工にくらべて強度が向上します。

1)外径ネジ加工
切削加工ではネジ切り用刃物が切り込みながら何度も往復運動をして加工していくのに対して、転造盤は油圧にてロールダイスを1回加工ワークに押し付ければネジが加工できるため、圧倒的な加工時間の短縮が図れます。

2)ローレット加工
旋盤でもローレット加工は可能であり、その加工方法も切削・転造とありますが、加工ワークが細く長い(長尺)場合、旋盤によるローレット加工では、加工ワークのローレット加工長さに比べローレット加工刃物の幅が短いため、長手方向に刃物を移動させる必要があり、その際、加工ワーク中央部で切削力のかかった刃物から加工ワークが逃げる(たわみが発生)ことによりローレット加工がされない、または不均一になるといった問題が生じます。
しかし、転造盤によるローレット加工では、ロールダイスの転造長さ(当社は50mm)が一度に加工ワークに接触するため、中央分で加工ワークが逃げてしまい、ローレット加工がされない、不均一だといった問題が発生しません。
転造加工のデメリットネジ/ローレットのサイズごとに転造ダイスを揃える必要があります。
また、極小ロットの場合は、旋盤による切削加工のほうが加工時間が短くて済む場合もあります。
当社の転造加工の能力転造圧=5トン
転造長さ=50mm以内
所有ダイス=メートルネジ/インチネジ/ローレット
(サイズは問い合わせください)